最低血圧(下の血圧)の正常値は90mmHg未満

2014年のガイドラインの発表によりますと、正常値と言える基準は最低血圧(下の血圧)が90mmHgまでになります。 収縮期や脈圧がどんな数値であっても、この値を超えていることが日本では「異常」の基準になっています。 即日に薬を飲まなくてはならないとか、下の血圧を下げる努力をしないとならないと焦る前に、もう少し詳細を解説していきます。

最低血圧が高いと頭痛の症状が起きやすい

普通の高血圧では頭がボーっとするとか、吐き気とか、めまいとかが多いと思います。 病院でも言われるのが、最低血圧が高いと頭痛の症状が伴いやすいというものです。 医学的に何故という説明が難しいのですが、下の血圧が高いのを実感するとしたら他にはなく自覚症状なしになります。

下の血圧が高い原因や対策について

◆ 収縮期が高い(140mmHg)場合

最低血圧が高い、且つ収縮期も高いというのは一般的な高血圧になります。 このケースでは一度病院で診察を受けて、手帳というものに毎日数値を付けて数週間後に医師と相談するというのが対策です。 病院で重視するのは「収縮期 > 拡張期」なので、下の血圧が高くても大きな問題とはなりません。 平均的でいうと収縮期が160以上で薬を飲みますかという提案が出ることが多いようです。


◆ 収縮期が正常の場合

例えると「132/100mmHg」とかいう数値だと不自然で、最低血圧が高いので原因を知りたくなります。 一番多い理由は「自宅の計測器の故障or計測方法の問題」というのが多いようです。 何度も計測したり病院や家庭で計測しても結果が同じようなら、拡張期高血圧症という診断になりますが、医師はあまり問題として捉えないので様子を見ましょうで終わることが多いです。 最新のガイドラインでも、収縮期が重要ですと断言してますので、下の血圧だけが高いという症状は放置されることが多いです。


グラフを見ると脳出血の割合が下の血圧が90を超えると途端に跳ね上がっているのが分かります。 ガイドラインが90として理由がこのデータに関係があるのかもしれません。 脳卒中や心筋梗塞になるリスクのデータで、「収縮期」と「拡張期」をそれぞれ分けて判断する資料が少ないです。 またガイドラインでも、上が高い場合・下の血圧が高い場合と分離して説明することはしていません。 恐らく「収縮期」と「拡張期」は表裏一体ということなのでしょう。 下の血圧だけが高い症状で今後起き得るリスクとしては、上も高くなるということです。

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末梢血管が動脈硬化を起こしているのが原因というのは嘘

最低血圧が高い原因が末梢血管で動脈硬化が起こっているからという記事をよく目にしますが、全く関係ありません。 上図はABI検査といって四肢で動脈硬化が起きてないか、「心臓」「手首」「足首」で計測してずれがないかを診るものです。 ここに大きな差が生じると動脈硬化が発生していると分かるものです。 下の血圧が高いというのは全く関係がないので慌てる必要もありません。

最低血圧が高い方が良いというデータもある

ヨーロッパの研究者のデータで7000人の統計で、血管障害のリスクを表したグラフになります。 収縮期が同じなら、最高血圧が高い方が血管障害を発症しにくいというデータになります。 これは、脈圧という計算数字(収縮期-拡張期)が少ない方が脳卒中や心筋梗塞が起きにくいからです。 例えば「180/80」の人よりも「180/100」の方が良いという結果になっています。

下の血圧が高いだけでは一概に病気で危険であるかは判断しにくいのでお医者さんも様子をみましょうになるのです。 重要な数値は「収縮期」であって、拡張期や脈圧は参考程度で良いのではないでしょうか。

脈圧が高い(60以上)は危険と言われています

テレビ番組「みんなの家庭の医学」で放映された問題です。 A「150/100」、B「150/60」はどちらが危険かというとクイズの答えはBになります。 差が60以上になると死亡率があがると言われています。 つまりは、最低血圧が高いのを原因を排除して治療することが逆効果になる恐れがあるということです。

最低血圧が高い理由で病院に行く基準は頭痛の症状

下の血圧が高いことで頭痛の症状が続くようでしたら病院に行って降圧剤を処方してもらいましょう。 頭痛がなくても、収縮期が160以上なら一度病院で見てもらった方が良いです。 それ以外で自覚症状が無いようでしたら、運動やサプリメントや減塩で最低血圧を下げる方法がいくつもありますので下記を参照してください。 高齢者以外は必要以上に心配することもないかと思います。


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