減塩や有酸素運動よりも血圧を下げる効果があるハンドグリップ

海外からの有益な情報を直輸入と題して始まった2014年3月放送の「ためしてガッテン」では、減塩が-4mmHgの効果に対して、ハンドグリップは-14mmHgの血圧を下げる効果があると驚きの発表でした。 ハンドグリップというのは握力を鍛えるようなものです。 有酸素運動は毎日30分行うのに対して、ハンドグリップは1日11分だけで効果が表れるという魔法のような話が今回の主旨になります。

やり方としては、上記のように自分の最大の力の30%の握力で2分間握るだけというものです。 最大の30%の加減が難しいので、電子タイプの握力計(Zona Plus)というものが紹介されてますが、日本では売っていなく海外で買っても4万円するということです。 NHKなのでセールス番組ではないので、ここから無料でハンドグリップで血圧を下げる効果を体感していくというので使うのが「タオルグリップ」なる普通のタオルです。 ご家庭にあるタオルを握るだけで健康になりますよというNHKの番組になります。

ハンドグリップの準備と方法

初めにタオルを畳み、親指と人差し指が少し離れる程度の厚さに調整します。 腕を胸と水平になるように前に突き出して、タオルを落とさないように握りしめます。 ハンドグリップの効果が出やすいようにするには、最初に2分間握ったままにします。 一定の握力で継続するのは難しく、少しずつ緩くなりその値が自分の最大値の30%に近いということでタオルが利用されます。

  • 2分間握る
  • 1分間休む
  • 反対側の手で2分間握る
  • 1分間休む

1日に1度だけ上の工程を2回繰り返します。合計11分の計算になりますので、テレビを見ながらでも座ったままで構いません。 ためしてガッテンでは、これを7人に4週間自宅で行ってもらって、タオルグリップで血圧を下げる効果があったかどうかを検証してみました。

ハンドグリップの効果は7人中6人に有効だった

1週間の平均値を比較した結果で、最初の1週間の平均と4週間目を比較した数字になります。 ハンドグリップでの効果が一番顕著だったのは、上の血圧が180以上あった女性が150に下がった結果です。 この7人の平均をすると-13.6mmHgなので、最初のタイトルにある14mmHgというのは、ためしてガッテンの7人の臨床試験という解釈になります。

ハンドグリップで血圧が下がる仕組みは一酸化窒素

ハンドグリップで握力を掛けると腕の筋肉が使われて血流がゆっくりになり止まります。 重要なのは解放したときで、休憩すると一気に血流が流れて、その時に一酸化窒素が血管の壁から生成されます。 一酸化窒素というのは1998年にノーベル化学賞を受賞した成分で、それまでは認知されてなかったのですが、血管を広げたり柔らかくする働きがあることが発見されました。 心筋梗塞などでも使われたり、男性の勃起不全のバイアグラにも応用されたりする成分です。

ハンドグリップの効果で一酸化窒素が生成され血管平滑筋を弛緩させることで、血圧を下げることになるのが仕組みになります。 日常生活で似たような体験は、15分程度のお風呂の入浴です。 湯船に浸かることで一酸化窒素が生成されるので、風呂上りは普段よりも血圧が低い数値がでるようになっています。 しかし、時間の経過とともに元に戻ってしまいます。

カナダの大学教授が発明したハンドグリップ効果

このハンドグリップが発表されたのは2012年で、カナダのマクマスター大学のィリップ・ミラー博士です。 アメリカではZona Plusというハンドグリップが医療機器として、降圧剤と同等の血圧を下げる効果がることで認可をアメリカで受けるようになりました。 現在ではAmazonなどのネットでも購入できるようになっていますが、価格は559ドルと高額です。 Amazonで見れる評価が5人しかいないので費用対効果がどうか迷ってしまうので、購入される前にタオルグリップで試してから検討された方がよいでしょう。

ハンドグリップは血管を柔らかくする効果もある

一酸化窒素は血管を柔軟にする作用もあるので、心筋梗塞や脳卒中になりにくいメリットがあります。 血管がどれくらい柔らかいかを検査するのが上図で、FMDという値で6%以上が正常値になります。 「FMD=血管の最大各超幅÷安静時の血管直径」で計算されます。 上度をカフで絞めた後に外した途端にどれだけ血管が増大するかを計測するもので、増大幅が大きいほど血管が柔らかいことになります。 ハンドグリップの効果は血圧を下げるだけでなく、このFMDの値もためしてガッテンでは「1.6%→6.5%」に4週間で改善された男性もいました。 このFMDは、人間ドックのオプションでも気軽に検査できて動脈硬化のリスクを診るのに適しています。

ハンドグリップなら運動出来ない人でも大丈夫

血圧を下げるのに足が悪くて有酸素運動ができない人や体力がない高齢者でも、ハンドグリップならテレビを見ながらでも10分で出来るので誰でも可能です。 毎日行う時間を決めて習慣化することで、続けやすくすることが重要です。 1ヵ月後に血圧が下がっても途中で辞めないで継続していくようにしましょう。


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